バリア機能を守るスキンケアとは?

最も肌の外側に位置して、乾燥から肌を守るバリア機能を持つ角質層に着目して考えます。角質層は角層細胞をレンガに例え、レンガの間を塞ぐセメントを細胞間脂質に例えることが多いです。

セメントの部分にあたる細胞間脂質はセラミドやコレステロールなどの脂質が規則正しく並び、その隙間には水の分子が入った層状の構造をしています。(偶然にも弊社の美容液に含まれるオイルも同じ構造をとっています)

レンガである角質細胞が重なり、その隙間を細胞間脂質が埋めることで、外部からの異物の侵入防ぎながら、内部の水分が逃げないように保っています。この隙間を埋める細胞間脂質の正常な状態を維持することがバリア機能を守ることにつながります。

乾燥した状態が続いてしまうと細胞間脂質が正常な状態を維持できなくなります。肌の水分が逃げやすくなり、外部の異物も侵入し易くなってしまうと考えられます。

それだけではありません。また侵入してきた異物を取り込み、その情報を伝達する樹状細胞の突起が伸びてしまい、肌の表面の異物を取り込み易くなってしまいます。樹状細胞の突起は写真のようにレンガの隙間を進む蔦に近いイメージです。異物を肌から取り込み易くなれば、アレルギーが発症するリスクも上がってしまうと考えられます。

保湿は副作用も少なく簡単にできるセルフケアです。常に心がけていただければメリットしかないと思います。